「 龍門二十品」から選ばれた造像記五品

拓本・法帖

龍門石窟:世界文化遺産、中国四大石窟の一つです。北魏時代の皇帝らにより国家事業として作られました。

 

元々、少数民族の鮮卑族の北魏王朝は多数の漢民族を治めるために仏教政策をとります。その一端として、龍門石窟に仏龕(ぶつがん)・仏像を多数作りました。仏像を作った際に、作った理由や目的などを書いた物は造像記です。


古陽洞:龍門石窟の中でも最も古くに着手された場所です。石窟内には大小あわせて3684種もの造像記があるといわれています。その中でも優れた書法を持つものを龍門二十品として選ばれています。

 

ちなみに、四品、五十品、百品として選ぶ場合もあるそうです。また、時代により二十品は異なっているようですが、現在では

 

①尉遅為牛橛造像記 ②一弗為張元祖造像記 ③比丘慧成為始平造像記 ④北海王元詳造像記 ⑤解伯達造像記 ⑥魏霊蔵薛法紹造像記 ⑦北海王国太妃高造像記 ⑧楊大眼造像記 ⑨比丘道匠造像記 ⑩鄭長猷造像記 ⑪孫秋生劉起祖等造像記 ⑫高樹解佰都等造像記 ⑬比丘恵感造像記 ⑭太妃侯為亡夫賀蘭汗造像記 ⑮馬振拝等三十四人造像記 ⑯広川王祖母太妃侯造像記 ⑰比丘法生造像記 ⑱安定王元燮造像記⑲斉郡王元祐造像記 ⑳比丘尼慈慧政造像記

が選ばれています。

 

しかし、このように龍門二十品などが選ばれ注目されるようになったのは清朝の乾隆年間に入ってからのようでそれ以前の拓本は皆無といってもよいと思われます。

 

おそらく、碑学が充実してきて清朝の阮元(げんげん)の『北碑南帖論』や『南北書派論』が提唱されてからだろうと思われています。そして、近年注目されているのはその力強さ・造形的な躍動感によってだろうと思われます。

 

当店ではたくさんの拓本を扱っております。

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最終更新日:2010年3月24日