唐懐素草書《自叙帖》

「自叙帖」は、大暦12年(777)10月、懷素が自分の学歴を述べた文章をかいた草書巻ですが、すべてで136行あり、毎行の字数は一定せず、字形は様々に変化して、巻末に近い部分は字も大きく、筆勢も早く鋭くなっています。
この書はいわゆる懷素の特徴を表す「狂草」で書かれたもので、線は痩せて細く、筆の枯れたところを生じ、筆勢は鋭く早く、中唐の詩人張謂の詩にも
奔蛇走き(まむし) 勢い座に入り
驟風旋風 聲堂に満つ
と詠まれたほど草書の三昧の境に入ったもので、
今日伝わっている「草書千字文」や「聖母帖」、「律公帖」、「蔵真帖」などの中では最もその特色を表しているものであると云われています。
同じく中唐の詩人魯收の「懷素上人草書歌」には、次のように歌われています。
有時興酣發神機 時に興が湧き起こると
抽毫點墨縱橫揮 筆を執って縦横に書きなぐる
風聲吼烈隨手起 手を動かすと共にうなりを立てて風が起こり
龍蛇迸落空壁飛 壁には龍蛇が飛び回る
当店ではたくさん拓本を扱っております。
最終更新日:2010年3月23日
